こんにちは、こんばんは、おはようございます。akasha88です 。
中国(上海)で働いていると、色々な人がいます。
一言で中国人と言っても様々な地域があり、上海では大きく上海人と外地人(wàidìrén)の2種類で分類している事が多いと思います。
私の働いている事務所は上海にあり、上海人が多いです。
日本の会社(うちの会社が特にですが、、)で新卒で就職する場合、出身地と別のところに配属させたりすることも多いですが、中国では基本的にそういう事はありません。
上海で募集して、上海で働くというのが一般的で、契約上転勤という概念が無い契約が多いと思います。(転勤するなら辞める人が多いと思います。)
さてタイトルの件ですが、当然必ずしも上海人は給料に興味が無いという訳ではありませんが、傾向としてうちの会社の様な日系の会社で働いている上海人はあまり給料に興味がない人が多いように感じます。
多くの中国の日系の会社では以下の様な特徴があります。
- そもそも給料が安い。
- インセンティブ(提成 tíchéng)が無い。
- 昇給、昇格が限られている。
- 日本語能力を求められる。
- 安定はしている。
他にも色々あると思いますが、取り敢えず思い付く物を書きました。
1の"そもそも給料が安い。"についてですが、安いというのは語弊があるかもしれませんが、決して高くは無い会社が一般的だと思います。
アリババやテンセントに代表される中国系のIT会社では996という言葉があり、朝の9時から夜の9時まで、週6日働くという意味で、実際にそういった働き方をしている様です。
こういった会社は日本のブラック企業とは違い、基本的に報酬はしっかりしている事が多いです。また報酬があまり伴わない場合でも、実力が付き独立出来るなどのメリットがあります。この独立してゆくゆくは自分で社長をやりたい、というのもギラギラしたタイプが多いと思います。
ちょっと話がそれましたが、日系企業の場合そこまで忙しくも無く、給料も高くない場合が多いと思います。
2の"インセンティブ(提成 tíchéng)が無い。"ですが、中国ローカル系の会社で営業の仕事をするとほとんどインセンティブ(提成 tíchéng)があります。日系の会社でインセンティブを導入している会社はあまり多くないと思います。
保証されている給料は高くないけど、自分でガンガン稼ぎたい人は中国ローカル系の会社に行く事が多いと思います。
3の”昇給、昇格が限られている。”ですが、最近は少しずつ変わっていますが、日系の会社の場合、部長以上は日本人しかなれないなどの場合があり、ガンガン昇格していつかは社長になってやる!みたいなタイプは絶対入社しません。
どう頑張っても社長は日本人なので。
4の"日本語能力を求められる。"ですが、日本語が喋れる人はいくつかの場合があります。
1つは大学の専攻が日本語という場合で、2つ目は独学、3つ目は日本留学経験有り、といった感じでしょうか。
これはちょっと私の偏見もありますが、一番多い大学の専攻が日本語というのが曲者で、このタイプがあまり仕事が出来ないタイプが多いと思います。
なぜかと言うと、優秀な人は大学で日本語は専攻しないからです。
日本で言うと大学で韓国語を専攻している様なイメージでしょうか。
一方独学で学んで喋れる人や日本留学経験がある人は優秀な人が多いイメージです。
5の"安定はしている。"ですが、これまでネガティブなことばかり書きましたが、日系の会社の良いところは良くも悪くも安定しているという点です。
中国系の会社では上記の様に、自分の成績が良ければインセンティブで給料も上がりますが、今回の新型コロナウイルスの様な状況で会社の状況が悪くなると、給料の遅延などは平気であります。
一方日本の会社は、会社の状況が悪くなっても給料の遅延などはありません。
日系の会社の特徴を5つあげましたが、総じて見るとガツガツして稼ぎたい人は日系の会社に来る理由があまり無いというのが結論です。
そこでタイトルの回収になりますが、上海にいる外地人は、日本で言うと東京に上京している状態で、上海で一発当てて稼いでやるぜ!というタイプが多いです。
上海人はというと、土地の再開発などで政府から立ち退き料としてマンションを2部屋、3部屋もらっている人も多く、1部屋は自分で住んで、他の部屋は他人に貸して不動産収入を得ていたり、売却して大金持ちになっていたりする場合が多いです。
そのためが、上海人はあまりギラギラしている人が少ないように感じます。
これらは全て私の個人的な見解なので、実際は違うかもしれません。