こんにちは、こんばんは、おはようございます。
色々な調査があると思いますが、ちょっと検索すると、「第5回地域版SDGs調査2023」という調査で沖縄が幸福度1位だったそうです。
実際に2年以上沖縄に住んでいるのですが、ちょっと違和感があります。
そのため、私の独断と偏見で少し考察したいと思います。
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青い海、温暖な気候、確かに環境的には沖縄は良いところです。
ただ一方で、所得は低く、離婚率も高くシングルマザー、ヤングケアラー、低い学力などの問題もあります。
しかも所得は低いのに物価は高く、住居費以外は東京より高いと思います。
一応私は子どものときに東京に住んでおり、そこから埼玉県に引っ越しました。
社会人になってから数年は実家の埼玉県から東京に通勤しておりましたが、途中墨田区に住みました。(その後上海に行きました。)
なので、ある程度(港区などの都心では無いにせよ)東京の家賃や物価も知っています。
住居費も沖縄の賃貸は安いのですが、物件を購入するとなるとそんなに安くはありません。
なので総合的に見ると、金銭的には厳しい場所だと思います。
では、なぜ幸福度が高いのでしょうか?
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沖縄に関して言うと、所得がこんなに低くて物価が高いのにもかかわらず、恐くて東京では働きたくない、という人も多いです。(東京で働いていた私からすれば、別に恐くも何とも無いですが、、、)
井の中の蛙というか、一生沖縄にいる前提で生きている人が多い気がします。
確かに沖縄の環境は素晴らしいですが、結局沖縄の高級ホテルなどの稼げる仕事は東京に本社を置く会社や外資に握られています。
また沖縄は小さい島のため、内地よりも必然的に家族のつながりが強く、所得が低くても同居したり、助け合ったりするため、そこまでお金がない事に対する不安が無いのかもしれません。(これはこれで羨ましいです。)
沖縄にはゆいまーるという言葉があり、これはユイ(結い、協働)+マール(順番)の意で、順番に労力交換を行なうこと、相互補助と訳されるそうです。
端的に言うと、競争するよりみんな仲良く、みたいな感じです。
中国とは正反対です。確かにこれはこれで生きていきやすいのですが、競争がない分生活も向上せず、新しいサービスなどもなかなか生まれません。
一種の村社会、社会主義の様な感じかもしれません。
また同じく小さい島のため、内地では疎遠になりがちな友達などの付き合いも比較的多く、いわゆるマイルドヤンキーみたいな状態になっている人も多い気がします。
ここら辺は、橘玲さんの幸福の資本論という本の内容に近いですね。
岡田斗司夫さんもこの本について簡単に解説していました。
この解説は分かりやすいので、動画で見たい方は↓からどうぞ!
www.youtube.com
まとめますと、沖縄は数字的には所得も低く、生活の困窮さを考えると客観的には幸福度は低いはずだが、沖縄の人は周りに助けてくれる家族や友達が多く、そこまで幸福度が低く感じていない。
また観光地としての人気は高く、県民としては嬉しい。(が、実際には資本は沖縄があまり握っていない事を見て見ぬふりをしているのか?)
また、沖縄から外で暮らした経験がある人が多くなく、現状で満足してしまい向上心があまりない、ただしこういった調査では不満がない分、幸福度が高く出るのだと思います。
ただ一方で、私の様な移住者の場合、低い所得を補う人的資本(橘玲さんの幸福の資本論から引用しています。)や社会資本が少なく、金融資産に頼りがちなため、どうしてもお金の事ばかり考えてしまうのかもしれません。
そのためか、移住者は3年程度で帰ってしまう人が多いそうです。
私はもっと沖縄の人は現実を見て、自分たちでもっと稼げる様にならないと、一昔前のブータンの様になってしまうのでは無いかと思っています。
ブータンは、以前は幸世界一幸せな国と呼ばれていたのにもかかわらず、近年急速に幸福度が落ちているそうです。
原因は、ネットの普及によりこれまで知らなかった他国の便利さを知ってしまったためとか。
沖縄が幸福度が高かったのは、人的資本(友達、家族)などの要素が強かったのは間違い無いと思っていますが、そんな沖縄も少しずつ家族のつながりは少なくなっているようで、ブータンの様に他をもっと知ってしまうと県民が感じる幸福度はいっきに落ちてしまうかもしれません。
何て偉そうに書いていますが、私も沖縄歴3年になり、色々と考える様になりました。
もしかしたらまた埼玉や千葉に住むか、はたまた中国に住むかもしれません。
本当は仕事で色々言ったり来たり出来れば良いんだけどなぁ。
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