こんにちは、こんばんは、おはようございます。
今回は大谷翔平選手の二刀流を「リスクヘッジ」という観点から考えてみます。
この考え方は投資にも当てはまりまると思います。
スポンサーサイト
「二刀流」に対しての反応
大谷翔平選手が日本で投手と打者といういわゆる「二刀流」を始めると言ったときに、賛成するOB、反対するOBがいましたね。
プロは甘くないから、どちらかに専念すべきだ、という人が結構多くいました。
私が今でも覚えているのは落合博満さんだけは、ずっと肯定していた事です。
「二刀流」として日本である程度の成績を残した大谷選手が、「二刀流」としてメジャーリーグに行く際にも、同じ様な声がありました。
メジャーリーグは甘くないから、どちらかに専念すべきだ、と
メジャリーグでの大谷翔平選手の成績
しかし大谷翔平選手は、
2021年は投手として9勝2敗、防御率3.18、打者としてホームラン46本打率2割5分7厘
2022年は投手として15勝9敗、防御率2.33、打者としてホームラン34本打率2割7分3厘
2023年は投手として10勝5敗、防御率3.14、打者としてホームラン44本打率3割4厘という驚異的な成績を残しています。(これもどちらかに専念すればもっと成績を残せるという人もいますが、)
2023年は日本人として初のホームラン王にも輝いています。
OPSも1.066という成績を残しています。
ただ、メジャーリーグに行ってから何度か手術をして、苦労していることも事実だと思います。
「二刀流」というリスクヘッジ
この「二刀流」をリスクヘッジという観点から考えてみます。
(私は野球の専門家ではないので、間違っていたら申し訳ありません。あくまでもリスクヘッジという観点です。メジャーリーグだけでなく日本のプロ野球の例や架空の話なども入ります。)
野球は近年でも色々とルールが変更になったり、新たな技術が出てきたり、使う道具が変わったりしています。
そしてその度に、打者が有利、投手が有利、となる事があります。
投手が有利な例
新たな変化球の誕生
昔はストレートとカーブくらいだったのが、スライダー、フォーク、シンカー、シュートだけでなく、チェンジアップ、ドロップ、ナックル、ツーシーム、スプリット、ジャイロボールなどなど色々な変化球が出てきて、打者の対応が大変になっていますね。
ただでさえストレートの速度が上がっているため、判断できる時間が少なくなっているのも投手有利になる要素だと思います。
低反発球の導入(いわゆる飛ばないボール)
これは日本では一時期導入されていると言われていたボールです。
投手からすると、打球速度が落ち、以前は外野の前に落ちていた打球が、内野手の頭を超えなかったり、これまでホームランだったのが外野フライやフェンスに当たる様になったりするため、投手にとってはかなり有利になりました。
ラプソードなどの分析ツール
ラプソードはボールの回転数、回転軸の角度などを分析できるツールです。
大谷翔平選手も使っており、日本の代理店のCMもやっています。
打者が有利な例
高反発球の導入
これは低反発球の反対ですね。
打者からすると打球速度が上がり、ヒットやホームランが増える可能性があります。
投手のクセや守備位置から球種を瞬時に見破るシステムの導入
これは名称は分かりませんが、サイン盗みはルール違反ですが、打者から見える範囲で総合的に球種を判断して打者に伝えることはルール的にはOKのようで、これを利用したシステムが既にメジャリーグにはあるようです。
「飛ばないボール」の例
通常の選手は投手か打者のどちらかなので、打者にとっては打者が有利になるルールならいいですが、打者が不利になるルールの場合、成績が落ちる可能性が高いです。
実際に日本でもいわゆる「飛ばないボール」になり、ホームラン数が少なくなり、それでもホームランを打つためにフォームなどを変え、それがうまくいかずに更に成績を落とした選手も数多くいます。(和田一浩選手や小笠原道大選手など)
またラプソードなどを使い投手側の分析が色々と出来る様になったからか、近年では全体的には打率が落ちている様です。
「二刀流」はリスクヘッジになる?
ここでは細かい原因や事象自体はあまり関係なく、ルールや新たな技術、新しい道具などにより打者が有利になる場合、投手が有利になる場合があり、それが原因で対応にうまくいかないと選手生命自体が短くなる事がある、という事です。
大げさに言うと投手、打者のどちらかしかやっていないと、そこで選手生命が終わってしまいます。
しかし二刀流の場合、どちらかのメリットを享受できます。
これは野球選手としてリスクヘッジになると思います。
極端に言えば、投手有利なシーズンは投手をメインに、打者有利のシーズンは打者をメインにやっても良い訳です。(まぁチームがなかなか許してくれないでしょうが、)
そういう意味でも、「二刀流」というのはリスクヘッジになるのかもしれません。